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リフォーム業のOB顧客リピート戦略|定期接触で生まれる再依頼と紹介

新規客の獲得には広告費も営業の手間もかかる一方、過去に工事をした施主様への連絡は引き渡し以来途絶えたまま。リフォーム業でよく見られる光景です。売上を安定させる最も効率的な方法は、新規獲得ではなくOB顧客からのリピート受注と紹介です。

新規の成約率が低めになりやすいのに対し、OB顧客との再接点からの受注は成約率が高く、営業コストも抑えられます。本記事では、リピートを生む定期接触の設計と、提案タイミングの考え方を整理します。

「いい仕事をすれば自然に来る」では生まれない

丁寧な仕事が再依頼の前提であることは間違いありません。しかし、施主様が次のリフォームを考えるのは何年も先です。その間に接点が途絶えていれば会社の名前は思い出されず、次の工事は目についたチラシや検索結果に流れていきます。

「いい仕事をすれば自然にリピートが来る」という受動的な姿勢では、安定したリピート受注は生まれません。定期的な接点を意図的に設計し、リフォームのタイミングを見逃さない仕組みが必要です。

リフォームの再依頼には周期がある

住宅の設備や内装は経年で劣化するため、再依頼にはある程度の周期があります。

図1 工事別の再リフォーム時期の目安

外まわり

  • 外壁塗装 10〜15年
  • 屋根 20〜30年

水まわり

  • キッチン 15〜20年
  • 浴室 15〜20年
  • トイレ 10〜20年
  • 給湯器 10〜15年

内装

  • クロス張替え 10〜15年
  • 部分的な補修は随時

年数は目安。実際の劣化状況・使用状況で前後する

外壁塗装は10年〜15年、屋根は20年〜30年、キッチンや浴室は15年〜20年、トイレは10年〜20年、給湯器は10年〜15年、クロス張替えは10年〜15年が目安です。

実際の時期は使用状況や劣化の程度で変動しますが、前回工事から一定年数が経過したOB顧客は、それだけで潜在的なリピート候補です。顧客リストを前回工事の内容と経過年数で並べ替えてみるだけでも、いまアプローチすべき施主様が見えてきます。

定期接触の設計

リフォームを思い立ったとき、最初に思い出される会社になる。そのために、OB顧客との接点を計画的に設計します。接点の手段は一つに絞る必要はなく、複数を組み合わせて、無理のない範囲で継続することが大切です。頻度よりも、途切れさせないことに価値があります。

図2 OB顧客との4つの定期接点

ニュースレター

  • 季節ごと・月1回
  • メンテ情報を中心に

定期点検

  • 次回点検日を先に設定
  • 対面の接点になる

季節の挨拶

  • 年賀状・カレンダー等
  • 過剰にしない範囲で

OB限定イベント

  • 感謝祭・相談会など
  • 紹介が生まれる場に

「最初に思い出される会社」になるための接点設計

ニュースレターの発行

季節ごと、または月1回の頻度でニュースレターを送ります。売り込み色を抑え、季節のメンテナンス情報・スタッフの近況・施工事例の紹介を中心にすると、読まれやすくなります。

定期点検

引き渡し時に次回点検日を設定し、時期が来たら訪問点検を実施します。点検は不具合の早期発見という本来の目的に加え、OB顧客と対面できる貴重な定期接点として機能します。

季節の挨拶

年賀状・中元・歳暮・カレンダーなど、日本の習慣に合わせた挨拶も接点の一つです。過剰にならない範囲で続けると、OB顧客の記憶に会社が残り続けます。

OB施主様限定イベント

感謝祭・住まい相談会・新商品内覧会などの限定イベントは、関係を深める機会です。OB顧客同士の交流の場にもなり、そこから口コミや紹介が生まれることもあります。

経過年数に応じた提案テーマを持つ

接点を持つだけでなく、前回工事からの経過年数に応じた提案テーマを用意しておくと、連絡の話題が自然になります。

経過年数想定テーマ
0〜5年アフター点検・小さな不具合対応・クロスの部分補修
6〜10年外装の初回点検・設備の使用状況確認
11〜15年外壁塗装・給湯器交換
16〜20年水回り設備の更新提案
21年〜大規模リフォームの検討

前回工事の内容と経過年数を踏まえた提案は、「うちのことを覚えていてくれている」という印象を生み、他社への相見積もりに向かう前に相談してもらえる関係を作ります。

リピートにつながる引き渡し後の運用

施主様情報のデータベース化

案件ごとに、施工内容・使用材料・連絡先に加えて、家族構成や趣味などの人物情報も一元管理します。接点のたびに過去の情報を踏まえた対話ができると、関係は着実に深まります。

前回工事の記録の活用

「前回と同じメーカーの最新モデルです」「前回の色に合わせて選定しました」という提案は、OB顧客に安心感を与えます。そのためには、前回使った材料や色をすぐに参照できる記録が欠かせません。

担当者の継続性と引き継ぎ

可能な範囲で同じ担当者が受け持ち続け、交代する場合は経緯を引き継ぐ運用を心がけます。担当者が変わるたびに一から関係を作り直すようでは、OB顧客とのつながりは希薄になります。

接点履歴(訪問・連絡・ニュースレター送付)や次回点検のスケジュールをクラウドやシステム上で管理しておけば、担当者が変わっても継続的な関係を維持できます。

紹介はリピートの延長線上にある

満足度の高いOB顧客ほど、知人に会社を紹介しやすくなります。リピートと紹介は連動しているのです。

定期点検やニュースレターの場で、「ご家族やご友人で、リフォームをご検討中の方はいらっしゃいませんか」と自然に話題を出しましょう。押し売り感を避け、紹介の可能性を開いておく程度のトーンが適切です。

あわせて、紹介者と被紹介者の双方に小さな特典を用意すると、紹介のハードルが下がります。金額は関係性を損なわない範囲にとどめ、メンテナンス特典やギフトカードなど、使いやすい形が無難です。

ただし、紹介はあくまで満足度の副産物です。特典で無理に紹介を引き出そうとするより、日頃の接点で「困ったらこの会社」という信頼を積み上げるほうが、質の高い紹介につながります。

紹介で来られた施主様には特に丁寧に対応し、紹介してくださったOB顧客には結果を報告して感謝を伝える。この積み重ねが、次の紹介が生まれる好循環をつくります。

まとめ

OB顧客のリピート戦略は、偶然の再依頼を待つのではなく、定期的な接点を意図的に設計するところから始まります。ニュースレター・定期点検・季節の挨拶・OB限定イベントで関係を保ち、経過年数に応じた提案テーマを持てば、再リフォームのタイミングを逃しません。

それを支えるのは、施工内容や接点履歴のデータベース化と担当者の継続性です。仕組みが整えば、リピートと紹介が自然に生まれる経営基盤が築けます。

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リピートと紹介は、過去の顧客情報を取り出せる状態にあるかで差がつきます。イエプロの顧客管理機能では、登録済みのOB顧客情報からリピート受注や紹介につなげるリストを作成できます。過去の見積内容もあわせて確認できるため、次の提案を前回の続きから始められます。

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